ワーホリ渡航前に知らないと死ぬ5つのこと

ワーホリでトロントに来て早7ヶ月。今回はこっちに来て気づいたこと、来る前にやればよかったな〜ということをゆるくご紹介。期待に胸を膨らませているそこの大学生、仕事を辞めようか辞めまいか迷っているそこのOLの方、「英語を使って将来的にはグローバルなビジネスを展開!」何てことを考えている起業家志望 or ビジネスマンの方々、必見です。

ワーホリでトロントに来て早7ヶ月。今回はこっちに来て気づいたこと、来る前にやればよかったな〜ということをゆるくご紹介。期待に胸を膨らませているそこの大学生、仕事を辞めようか辞めまいか迷っているそこのOLの方、「英語を使って将来的にはグローバルなビジネスを展開!」何てことを考えている起業家志望 or ビジネスマンの方々、必見です。

渡航前に英語をだいぶやらないと死ぬ。

SNSやうちのようなキュレーション型メディア戦国時代の今、耳が痛いほど聞いているかもしれませんが、英語をだいぶ完成させとかないと死にます。こっちに1年間の語学留学+バイト or インターンというパターンの日本人はたくさんいますが、渡航前に勉強しようがしまいがほとんどは帰るまでに英語ペラペラとまでは行きません。自分はトロントに来る以前、TOEIC850、IELTS6,5を取得し「まあなんとかなるだろう」と思っていましたが、それでも英語は想像以上にしんどい。日本の大学で英文学科所属の知り合いでさえ、かなり苦しんでいます。ある程度勉強してきても実際に生活してみると想像以上のギャップが。正直、ほとんどノー勉で来る人は論外です。実際、英語という観点においては日本でやれることがほとんどで、こっちで英語を勉強、という具合ではだいぶ厳しいかと思われます。渡航前に、英文をたくさん読むことであったり、ドラマ、ラジオを通じて英語漬けになる。安価なオンライン英会話サービスを使う。人それぞれかとは思いますが、とにかく渡航前も後も勉強しないと思い通りの英語力を身につけるのは厳しいかも。

お金だいぶ貯めてこないと死ぬ。

最初の英語力という部分にも関連してくることかもしれませんが、お金をだいぶ貯めてこないとと死にます。英語力を伸ばすには時間が必要だということはおわかりだと思いますが、その時間の作り方が問題。実体験では、トロントで暮らすに当たって必要な額は7万〜9万。(家賃、食費、娯楽費、メトロパスを含む)オンタリオ州の最低時給は11,25ドル、日本円に換算してだいたい1000円とします。一ヶ月で単純計算で80時間の労働が必要になります。おそらく語学学校卒業後は労働時間を増やすでしょうからそれ以上。この時間は英語の勉強に使えません。「英語環境のバイト先なら勉強になるでしょ!」そうかもね。しかし、バイト先で使う英語など、2週間もあれば覚えます。日本でも多くの外国人がファストフード店で働いていますよね。同じ原理です。レストランのキッチンやディッシュウォッシャーのポジションだとカナディアンと働いていてもほぼ英語を使う機会は皆無。自分はカフェで働いていて、お客さんと日常会話程度ならできますが、それでもこの時間を「ランゲージ・エクスチェンジに回せたら」とか「図書館で勉強できたら」「無料の英会話学校に行けたら」などと考えてしまいます。おそらく日本できちんと貯金をして、週の数日をバイトに回す、残りは勉強であったり現地の人との交流に使うのがベストかと。

仕事に期待しすぎると死ぬ。

そして仕事に話。渡航前に過度な期待をしすぎるのは危険です。死にます。1年という限られた期間の人材を雇ってくれるのは、あなたが特別なスキルを持っていない限り飲食店のみです。仕事内容としては、ディッシュウォッシャー、キッチン仕込み、レストランのサーバー、キャッシャー、バリスタ、バーテンダーなどが一般的ですが、(渡航前のかたはe-mapleの求人欄を見てみることをお勧めします。)もし、少しでも英語のためにもなる職場を探したいのなら、やることはたくさんあります。自分でたくさんのお店を調査して何件もレジュメを配らないといけないですし、面接も受けなくてはなりません。ほとんどの人が、飲食店の裏方の落ち込むのが現状で、カフェやお洒落な雑貨屋さんで仕事…みたいのは結構厳しいです。可能かもしれませんが、英語力を含め、見つかるまでの忍耐力が必要です。あと、ビザの残り期間。これが信じられないほど重要。残り期間9ヶ月以上でないと、良い条件で働くのは難しいです。正直、経営者的には、熱意があってもたった数ヶ月しか雇えないとなると首を横に振ることが多いと。職探し時に経験すると思いますが、ビザが短くなればなるほど採用は厳しくなります。

一人で行動できないと死ぬ。

一人で行動できないと死にます。これは各個人の生活レベルでも、社会レベルでも。例えば、住居選び。事前にオーナーとコンタクトをとって、交渉をする。先程あげたアルバイト。自分でレジュメを作成、マネージャーと連絡を取り合い面接にこぎつける。全て一人でやります。もちろん英語の勉強も。自己責任。おそらくトロントで多くの友人はできるでしょうが、こういった部分では助けてくれません。何事も自分で考えて行動に移さないと死にます。社会レベルでも、ということを書きましたが、多文化共生の街、トロント。おそらく日本社会との大きなギャップを目の当たりにすることでしょう。個人的に、トロントでは日本のような集団主義的なものを感じるとが少なく、他人と違うことが尊重されると感じます。パブで一人で呑んでても普通。カフェで知らない人に話しかけることも普通。男性が男性を、女性が女性を愛することも普通。例を挙げるときりがありませんが、要するにちょっとしたイベントでも一人で飛び込んでいくことで、新しい出会いが待っているかもしれません。ということが言いたかった。イケメン。

トロントという街に期待しすぎると死ぬ。

安全、快適、人が親切と。最近でこそI LOVE TORONTOな自分ですが、過度な期待は死にます。自分が来た当初は、交通(というかTTC)は不便だし、観光地なんてないようなもんだし、物価は高えし、という具合であんまり好きになれなかったのですが、数ヶ月生活することで、こっちの生活スタイルであったり、物事に対してどのように行動を移すのかが徐々に見えてくるようになります。「憧れの海外生活!」とピアソン空港に降り立ったあなたは少し失望を覚えるかもしれませんが、慣れます。

と、いろいろ書きましたが、この記事を通じて言いたかったのは、渡航前に思い描いているほど物事は良くも悪くも進まないということです。トロントはディズニーランドでもなければユニバーサル・スタジオでもなく、おそらく大変なことが多くあると思います。もちろんとても楽しいことも。

中西一樹

中西一樹

1994年生まれ。大学ではメディア専攻。2015年9月からワーホリでトロントへ。FC.TokyoとTottenham Hotspurのファン。