市内でアーティストのゲリラ活動 小さな絵画が街中に

トロント市内の道路標識や、どの家庭にもある青いゴミ箱はそれ以上でも以下でもないかもしれない。しかしJeorge Molinaさんはそこにアートを見出す。

image

3月第1週末の地元紙Metoroによると彼は市内でゲリラ式のパブリックアートを始めたそう。トロント市内のちょっとした風景を小さな絵にし、電柱など至るところに展示している。

image


“毎日こうした当たり前のものを見ているとそれは平凡なものになるんだ。”

彼は語った。


“でも僕はこうしたものにアートを見る。みんなにも僕の世界を知って欲しいんだ”

自然風景から新聞ボックスまで、多岐にわたる作品はHigh Parkの近くであるSwansea近郊に3週間前から現れ出した。彼は匿名で活動していたが、口コミで広まった模様。今後はもっとキャンペーンを広めていきたいそうだ。

image


これらの活動が違法なのかはわからないが、ベビーシッターの求人やダイエット広告よりは遥かにましだろうと考えている。彼の目標は416作品を、数週間のうちに展示することだ。
このプロジェクトが終わった段階で、誰でも欲しい人は持って帰っていいそうだ。すでに幾つかの作品は盗まれてしまったそう。彼は語る。


“最高だよ。これが望んでいたことさ。ただまだ準備はできてなかったんだけど。”

なんともナウでヤングな試み。日常の中にふと現れたアートはすこしの心の余裕をもたらしてくれるでしょう。近所に住んでいる方は探してみては?

中西一樹

中西一樹

1994年生まれ。大学ではメディア専攻。2015年9月からワーホリでトロントへ。FC.TokyoとTottenham Hotspurのファン。